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本間恵理
1988年生まれ、新潟県出身 本間恵理(ほんま・えり)です。
幼少~学生時代
3歳の頃から兄の影響で「少年ジャンプ」を読み始め、以降は「同人誌」「V系バンド」などマニアックな分野の英才教育を受けて育ちました。“みんなが好き”よりも“みんなが知らないモノ”に興味を持つように。
人生を変えたきっかけは、中学生の時に偶然聴いてしまった深夜ラジオ。チューニングをひねった瞬間、音が出てびっくり。
「なんだコレ!?」「こんなの、学校の誰も話題にしてない」みんなが知っている芸能人、なのにテレビでは出さない素顔を垣間見た瞬間。この出会いが、私のオタク心に火をつけました。
その夜から、電波が入る限り、同時間帯すべてのラジオ番組をチェックするように。すると、なぜか話し手よりも裏方に興味を惹かれました。中でも番組内で時々声を発する作家さん。その作家さんに惹かれて“私もこの一味に入りたい!”と思い、高校卒業後に上京を決意。
東放学園専門学校に進学。幸運にも、憧れていた作家さんのゼミを受講したことを機に、18歳の時にラジオの現場で見習い作家としてデビューしました。翌年、文化放送の「A&Gアカデミー」を受講し始め、Wスクールの日々。人生で一番、刺激的な時間を過ごしました。
私は書くこと以前に「記録」が大好きな記録魔です。いつか役立つだろうと思い、身に起こる出来事すべてを記録してきました。中学時代、夜更かししながら聴いた「ラジオ番組」の内容(ノート約10冊分)作家の勉強を通して企画を出した時の「自分への批評」「他人のアイデア」実際に現場で働き始めてからの「台本」「その日の収録の出来事・感想」どんなに時間がかかっても手で書くことで速記・速読が自然と身に着き、それが自然と、今の仕事に活かされています。おかげで文字起こしが得意になりました(^^)
社会人~現在
専門学校卒業後、ずっと目指していたラジオの道から少し逸れて、今度はテレビの世界に飛び込みました。女性だけの放送作家が所属する事務所です。事務所に入りたての私は、台本も書けなければナレーションも書けない。そこで下積みとして、たくさんの番組で「リサーチ」を担当しました。人探し、ロケ場所探し、面白いアイテム、次世代トレンド…
20代で女性だったということもあり、「若い女子の間で流行っていること教えて!」という、依頼が多く寄せられました。それと同じくらい、「演歌誕生の秘話を調べて!」「有名歌手のゆかりの地を調べて!」と、思ってもみなかった意外なリサーチも飛び込んできました。これが最高に面白かったんです。このご時世、予算もないので作家はロケやロケハンには同行できません。でも、私はリサーチャーとして北海道から沖縄まで行かせてもらうチャンスに恵まれました。
同じの作家の道を目指す周囲の人々から見ると「そこまでやる必要あるの?」「どうして作家の道を究めないの?」と理解を得られないこともありました。でもこれだけは言えます。リサーチができたからこそ、人生で初めて、人から求められた。やりがいを見つけた。今まで関わってきた番組と、私に携わってくれた人が、それを証明してくれます。
作家の仕事は人に譲っても、リサーチの仕事だけは誰にも譲りたくない。と同時に、「他の人とも、この楽しい仕事を一緒にやれたらいいのにな」と思ったことが、「ソラハナ」発足のきっかけです。
社会人~現在
リサーチの仕事…それは「番組を面白くするための材料探し」人、モノ、場所・・・あらゆる材料を求められます。
中でも人探しは、見つけた時の喜びが大きい分、リスクを伴う作業です。「怪しい話じゃないの?」「お金取られないの?」そう聞いてくる人も少なくありません。その人をどう説得して、信用してもらうか。その心理戦が何よりも楽しいのです。
面白そうな人をイチから探して、コンタクトを取って、出演に繋げる。昨日まで知らなかった人なのに、今日はその人を主役にできる。これが私にとって一番楽しいことで、大きな発見でした。番組が終わった後、手紙を送ってくれた人もいました。節目節目で連絡を取り合っている人もいます。私の地元で災害が起きた時、夜にもかかわらず連絡をくれた人もいました。私みたいに、人と関わることが好き という人はきっといるはず。自分は主役じゃなくても人を立てることが好き、人を喜ばせたい。そういう人はリサーチャーに向いている気がします。
一方で、リサーチの仕事の幅をもっと広げられないか?と考えていました。「この依頼は自分が引き受けるよりも、適している人がいるんじゃないか」「得意分野を活かしてもっと色んなことが探せるはず」。たとえば、会議に出る必要が無ければ地方に住む在宅ワーカーだってできる。逆に都内に住む人の副業にしたっていい。地方ロケの人探しは、地元で顔が利く人と繋がったら話が早いんじゃないか。リサーチを経験することで、他の仕事にも、日常生活にも役立つはずです。
そして「一億総監視社会」の今、どんなに小さなアイデアにも、実現させるには「裏付け」が求められます。たとえ面白いアイデアを思いついても、その企画は果たして現実的なのか。既に世に出している人がいるのではないか。
その根拠を裏付けるのがリサーチャーの仕事です。
これからの未来に、きっと必要とされるはず。
それが、この仕事の一番の魅力だと思います。
略歴
本間恵理(31歳)
出身 :新潟県
業務歴:2009 年~放送作家事務所に11 年所属。おもにテレビ番組の企画構成をしていましたが、下積み時代に多く関わった 「リサーチ業務」が特技なので、女性だけのリサーチユニットを作りました。
現在のおもな担当番組
2020 年 4 月現在
2013 年~ BSテレ東「徳光和夫の名曲にっぽん」リサーチ
2016 年~ 「東京ガールズコレクション」LINE-LIVE スタジオ構成
担当番組
2020年 テレビ東京「所さんのそこんトコロ」リサーチ
2018 年~BSプレミアム「極上!スイーツマジック」構成
2017 年~ abemaTV「Wの悲喜劇」構成
2019 年 AbemaTV「Popteen カバーガール戦争」構成
2019 年 Gyao「Produce101JAPAN」構成
2018年 BS-11「あなたが出会った昭和の名曲」リサーチ
2013年 テレビ朝日「おねがいランキング」リサーチ
2012 年~2019 年 フジテレビ「空旅をあなたへ」構成・リサーチ
2012 年~2018 年 日テレ「ズームインサタデー!!」リサーチ
2010 年~2019 年 フジテレビ「1Hセンス」構成・リサーチ
2007~2008年 文化放送 超 A&G アニメ・声優系ラジオ など
個人の活動
日本伝統俳句協会 関東支部会員
日本脚本家連盟会員
日本習字教育財団 会員